当院では、これらすべてにおいてその人のスポーツやポジションにおける
動きを考慮し、痛みのある部分だけを見るのではなく、体全体の動きを
見て真の原因がどこにあるかを判断し治療を選択していきます。
よって再発を防止しやすく、治りも早くなります。
ひとりで悩まずに、まずは一度ご相談ください。 怪我を未然に防ぐ為にも、運動前・後には必ずストレッチをしましょう。
ベテラン選手になる程、ストレッチをおろそかにしてしまう傾向があります。
<肩の疾患 >
野球肩
野球、水泳、バレーボールのような肩をまわす動作(投球、クロール、バック、バタフライ、アタック、サーブ)が多いスポーツに肩の障害が見られます。よって野球肩、水泳肩、バレー肩といったように呼ばれることも多いです。
これらは同じように肩を挙げたときに痛みが出やすいのですが、どこまで挙げたときや、どこに痛みが出るかによって違う障害になります。
野球肩ではワインドアップ期、コッキング期、アクセレレーション期、フォロースルー期の4つの投球動作に分類され、主に前面から後面に痛みが変っていきます。
肩の脱臼
転倒し手や肩をついたときなどに関節が脱臼すること。肩関節には一般的な肩の脱臼と、もう一つは肩鎖関節の脱臼です。脱臼は靭帯や筋肉を一緒に痛めてしまい、治療にも時間がかかります。
脱臼はしっかり治さないとルーズショルダー(動揺肩)といって、肩の関節が緩くなり、脱臼しやすくなってしまうので要注意です。
インピンジメント症候群
バレーボールのサーブやアタック、テニスのサーブのような肩の挙げ方の繰り返しにより肩の深部の筋肉(棘上筋)が引き伸ばされて摩耗し、二の腕の骨(上腕骨)と肩甲骨の一部がぶつかってしまい肩の側面に痛みが出現する。この棘上筋は腕を体にひきつける大変重要な役目をしているので、ほうっておくと、いわゆる五十肩のように肩が固まってきてしまいます。
上腕二頭筋長頭腱炎
肩前面に痛みがあり、特に肩とひじを連動して動かす動作の多いスポーツで腱が摩耗して炎症を起こしたり、腱の通り道がしっかりしていなくて腱の脱臼を起こしたりします。このとき重い物を持ってひじを曲げると、肩の前面に痛みが出てきます。
<肘の疾患>
テニス肘、野球肘
テニスのフォアハンド、バックハンドの繰り返し動作により、ひじの内側(内側上顆)や外側(外側上顆)に痛みが出る。いわゆる野球ひじもほぼ同様のものであり、プレー動作の問題から検討していく。やはり肘だけではなく、手首や肩も見ていく必要がありますね。
野球肘の場合ですと、ピッチャーに多く、変化球を投げる人に多く現れ、特にキャッチボールしているだけでシュートやカーブの回転がかかっている人は要注意です。

<膝の疾患>
靭帯損傷
内側・外側側副靭帯、前十字・後十字靭帯の4つの靭帯がある。
これらのうち前十字靭帯と後十字靭帯は関節の中の靭帯なので、一度キズが入るとそのまま切れてしまうことが多いので要注意です。スポーツ選手の場合、この靭帯が断裂するとスポーツ選手としては致命的でスポーツを続行するには手術が必要となってきます。
最も損傷しやすいのが内側側副靭帯です。内側側副靭帯はコードのようなきっちりしたものではなく、パンツのゴムのような平べったい感じです。それゆえ外側に比べ痛めやすいのです。
半月板損傷
内側と外側に半月状の軟骨が半月板です。これはひざのクッションの役目も果たすのでひざの衝撃を緩和するのに重要な組織です。ジャンプ競技やコンタクトスポーツ、スキーなどで痛める人が多いです。半月板が損傷されると、ひざの円滑な動きが妨げられ、屈伸動作などで引っ掛かりが出たり、パキッという音がしたりします。半月板は外1/3しか血行がないので、外1/3までの亀裂であれば修復しますが、それ以上の損傷になるとそのまま切れてしまうことが多いです。
鵞足炎(がそくえん)
ひざの内側やや下の出っ張った部分での炎症で、その部分を鵞足といいます。ここに3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)の腱が鵞鳥の足のような形で付くからです。この3つの筋肉に引っ張られ停止部で炎症を起こしてしまい、中々治りにくい症例の1つです。
オスグット・シュラッター病
ひざのお皿の下の出っ張り部分(脛骨粗面)が太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に引っ張られ、10~15歳ぐらいの間のまだ骨がしっかりと出来上がっていない時期にハードな練習をして起きることが多い。比較的治り易いものではあるが、放置すると骨化しないで脛骨から離れてしまうといつまでも痛みが出て、ひざの動きに問題が残ってしまうことになります。
ジャンパーひざ(膝蓋靭帯炎)
ひざのお皿の下の靭帯(膝蓋靭帯)の炎症でジャンプ競技で多く見られる。きちんとしたトレーニングで予防もできるが、症状が出た後は治療と安静が必要になります。そしてきちんとした原因の治療が再発防止につながります。
<足の疾患 >
足関節捻挫
最も頻繁な足首の捻挫です。多くは内側に捻ってしまう内返し捻挫というものです。これで1前距腓靭帯、2踵腓靭帯、3後距腓靭帯という足首の外側の靭帯を痛めてしまいます。このとき内側の靭帯を痛めることも良くあり、それを見逃すと後々まで痛みが残ってきます。
意外と足首の捻挫が多い理由は知られていなく、どうしても治療する側も足首だけに焦点を当てやすく、根本的な原因の排除にはいたらないことが多いようです。
内返しでは靭帯の損傷がほとんどで、まれに骨折や脱臼にいたる強い外力が加わることもあります。外返しの場合は内側の靭帯が強いので、靭帯損傷も軽度ですみますが、それ以上の外力が加わると骨折してしまいます。
アキレス腱断裂
みなさんご存知のアキレス腱の断裂です。一般的に走るときのキック時やジャンプの着地の時に大きな力が加わり、急に無理な力が加わると断裂を生じます。この時よく言われるのが、後ろから誰かに蹴られた感じと患者さんは言います。
原因として、腱の老化(中高年齢者に多い)、柔軟性の低下(寒い時、ウォームアップしていない時、使いすぎて疲れた時に多い)で生じることが多い。中でも疲れた時の中に日常生活での精神的ストレスの多い時にスポーツをすると危険です。
肉離れ
アキレス腱断裂と同じ発生機転で生じる。アキレス腱断裂ほど重篤ではないが、ふくらはぎの完全断裂はアキレス腱断裂と同じくらい大変である。
肉離れも筋肉に沿った線維での断裂と上下に別れてしまう断裂があり、当然上下のほうが痛みも強く治るのにも時間がかかるが、筋線維に沿った断裂は、あきらかな陥凹に触れにくいので見逃しやすく、見逃してしまうと癖になったり痛みがいつまでも残ることになってしまいます。
スポーツで痛めてしまったときは、まずRICE処置。冷やして炎症を鎮めましょう。すぐ治るだろうと放置せず必ず、専門家に相談しましょう。 特に捻挫ぐらいと放置しておくと、足の関節から歪みがはじまり膝・腰へとひずみが出てくることもあります。主だった原因のない腰痛は実は、足関節が原因なんてことも!!